twitterやfacebookなど、SNSでの情報提供の今後について

2010年10月11日

これから、どういう風にユーザーを獲得してけば良いんでしょうねぇなんて会話から話が広がったのでメモ。あくまで肌感覚ベースなので当然のことながら全てが正しいわけではないけれど、一つの視点ということで。

mixi離れという状況

日本国内で最大規模のSNS、mixiからユーザーが少しずつ離れつつある状況にあるようだ。
自分の周囲では、アカウントを持っていてもたまにしかログインしない、もしくは殆どしないという人が少しずつ増えてきているし、そのことをtwitterでつぶやいているのを目にする機会もある。
原因は色々とあるんだろうけれど、元々あった「人と人が結びつくサービス」に関する純度が下がってしまったイメージが強く、mixiで呼びかけることで結構な数のリアクションが得られるだろうという期待が薄れつつあるようだ。
簡単に言えば、人は大勢登録されているけれど、実際には人がそんなにいない感じになっているのだと思う。実際、自分でもそう思う。

mixi離れで困ること

mixiが情報発信の中心として存在する方式が機能しなくなることは容易に想像できる。
イベントグループやファンの情報交換、リアルで人々が集まるお店やイベントスペースにとって大きな問題になる可能性もある。ただ、ユーザーが減ったからといって情報発信を止めてしまうと、残ったユーザーの「難民化」が起きてしまうし、その一方でユーザーの熱量が下がってしまったことから発生する尻すぼみ感を防ぐのも、それはそれで難しい。
それに代わるSNSなどのサービスが分かりやすく存在するわけでも無いので「これからはtwitter中心になります。よろしくね。」なんてアナウンスしたところで今と同じように継続できるかは微妙なところ。

その代わりとなる存在とは

では、mixiにあまりログインしなくなった人達はどこへ行ったのか?という疑問。
考えられるのはtwitterやfacebookだ。特にtwitterは、一時期twitterのツイートをmixiボイスに同期することで、mixiボイスのタイムラインを占領してしまう問題が発生したように、twitterが主でmixiはサブという状況が実際に起きているようだ。facebookも、同様にtwitterと同期できるわけで、今のところはtwitterが主になりつつあるんだろうなぁという感触。
とはいえ、twitterとmixiでは仕組みが違うわけで、mixiと同じ方法論でアクティブユーザーを集めることが出来るわけで無いというのは自明。これもまたfacebookでも同じ。facebookの方が機能面ではmixiに近いけれど、mixiも当初機能が削られたわけでないのに今の状況が起きているということから考えると、mixiの成功はその時のmixiでしか出来なかったのでは? という、何とも切ない結論になるのかも知れない。

これからの情報提供手段として想像できるもの

上記の流れから、mixiから一時的に人間が分散している状況になっているのでは無いかというのが、願望含みな判断だと思う。そしてその人達はmixiの時に味わった、人とつながった時の面白さを、またどこかでと期待しているわけで、それがtwitterなのか、facebookなのか、それとも全然別のものなのか、はたまたもう一度mixiなのか、模索している状況なのかも知れない。
今のところ、twitterが主力になっているようだ。facebookも最近登録ユーザーが増えてきている印象がある。mixiが爆発的に広まったように、これらのサービスがいつ爆発的に普及するのか分からない。

ということで、当面は、mixi、twitter、facebookと、複数のSNSそれぞれの特性を見極めながら、そこにいるユーザーに向けて情報提供をし続けるという、手間だけど、それが最も安全な方法なんでは無いだろうかという、いたって当たり前の結論になった。mixiの成功が鮮烈過ぎたのもあるだろうけれど、なんとも地味な話ではある。