2010年12月 のアーカイブ


指定のレンタルサーバにwordpressを設置する作業で少しだけ特殊な例に当たった。
設置するサーバが決まる前に、別のテスト環境で作ったデータを流し込む必要があり、さてサーバの用意が出来たので作業しますか、という段階でmysqlがUNIXソケット設定なのを知った。
用途がローカルからのアクセスだけであれば、UNIXソケットで全然構わないのだけど、phpMyAdminもwordpressもデフォルト設定がTCP/IP前提だったのでちょっとつまづいた。

phpMyAdminの設定

config.inc.php で

$cfg['Servers'][$i]['connect_type'] = 'socket'; //デフォルトでは tcp となっているのを変更する
$cfg['Servers'][$i]['socket'] = 'UNIXソケットのファイル名';

を設定する。

wordpressの設定

wp-config.php で

define('DB_HOST', 'localhost:UNIXソケットのファイル名');

を設定する。
 
デフォルト設定がTCP/IPであるから、全体としてUNIXソケットであることの方が少ないのかも知れない。とはいえ設定変更はそんなでも無いので大きな問題では無かったのだけど、そういえばこういう問題があるなと思った。


ぼんやり考えてたことがそこそこまとまったので深夜の殴り書き。
情報を多くの人に見てもらうための方法論と、アクセス時間帯が増えつつあるソーシャルメディアについて。

ソーシャルメディアとスマートフォン

ソーシャルメディアというと何か特別なものようだけど、メールや電話など、他者とコミュニケーションを取る手段が色々と増えているという状況だ。そして、その道具に携帯電話やスマートフォンが多く使われている。特にスマートフォンは携帯電話では出来なかった操作性能があり、たとえばAというサイトの情報をBというサイトへ繋いで、そこから1回戻ってAのサイトの別の情報を今度はCに、といったことが簡単に出来る。携帯電話ではそこまでの広がりは機能的に難しかったし、スマートフォンはそのアドバンテージを伸ばそうとしているかのように、積極的にソーシャルメディアへ接続し続けている。
それで、まぁスマートフォン頑張っているなぁというだけでは無く、電車の乗っていたり、ちょっとした待ち時間だったり、場合によっては食事中だったり、そういった時間も、誰かとつながっている、ソーシャルメディアを利用している時間が入り込んできているということ。今までもそうだったかも知れないけれど、より深くなっていっている。電車の中で雑誌や漫画を読む時間と、携帯やスマートフォンを使っている時間、どちらが長くなって、どちらが短くなっているかを考えるとわかるんじゃないかと思う。

そもそもSEOの目的は

一旦戻って、SEOの話。SEOというとMETAタグとか、クローラーとか、検索順位とか、そういうのは間違いなくSEOなんだけれど、誰も使わない検索エンジンで検索上位に位置したって意味は無い。純粋に検索上位を狙うのが目的では無くて、多くの人に見てもらう、リーチするために検索上位を狙っているわけ。検索エンジンをみんな使ってるよね、という前提のもとでSEOという考え方やテクニックがあるんだけれど、そもそもの目的を、ソーシャルメディアを使っている人達へ適用するとなると、検索エンジンで上位を狙うというのではちょっと見当違いなようだ。

ソーシャルメディアは見てもらう人がそこにいる

検索して探してもらうという考え方は、見て欲しい人は、まず探すところから始まるというところからスタートしている。
一方でソーシャルメディアは、まず人が大勢集まっている状況がそこにある。多くの人がそれぞれに何かしらの情報を出し合って、好き勝手に交換したりしている。そういう大勢の不特定多数がいるのがソーシャルメディア。ということは、ソーシャルメディアの人達に向かって積極的に宣伝すれば、当初の、大勢の人に見てもらう、リーチしてもらう、という目的に近づけるのでは無いだろうか。ということで、色々なアカウントが日々情報を発信している。

具体例:露出時間帯

珍しく具体例。
大勢の人がいるからそこで情報を発信すれば皆が見てくれる、というのは大雑把な考え方で、大勢の人がちゃんと目を開けて見てくれる時もあればそうで無い時もある。タイミングが大事だということ。
例えば

あくまで想定であるけれど、まぁ大幅に間違ってはいないと思う。生活パターンというのは人それぞれだとしても傾向は出てくるものだ。このタイミングを見計らって情報発信することで、より目にとまるチャンスは増えると思われる。ただし、みんながやりはじめると競争が激しくなるので、そうなったらまた別のことを考えないといけない。

でもこれって

ここまで来て気づくのは、これ、普通に広告やサービスなんかと同じだよね、ということ。必要なタイミングで必要な情報を提供する。テレビをつければ、朝は今日一日の天気予報や、昨日あった大きなニュース、お昼前には主婦向けの情報番組や料理番組、夕方は子供番組、深夜はアニメ、その時間にその番組や情報を流す理由がそれぞれちゃんとある。
ということで旧来のメディアは古くて使い物にならない、なんて風に思うのではなく、むしろ新しい技術を使いつつも今まで培われてきた人間の考え方や行動分析なんかを、うまく融合させていく作業を、これからやっていくんじゃないだろうかと思っている。その上で、まったく想像も出来なかった新しい手法が発見されていくのだろうけれど、どこまで行っても対象が人間である以上、今までのセオリーを無視するよりも、把握していた方が断然有利なんじゃないだろうか。

今回も結局あたりまえの結論。


先日のエイトビットカフェ 5周年PARTY 【 ゴウテンゼロ! ! ! 】でのこと。イベント開始前のリハーサルで、出演者の方が予定と別の曲をやろうという話になり、急遽、譜面を用意しないといけなくなった。譜面のデータは自宅にあって、データは持ってこられるのだけど、印刷する手段が無い。さてどうしようということで、セブンイレブンのネットプリントを利用した。

譜面のPDFファイルを、ネットプリントにアップして、発行される8桁のプリント予約番号をメモして近所のセブンイレブンで出力するだけ。出力時には、お金を入れて予約番号を入力するだけ。エイトビットカフェからは新宿2丁目店がすぐそこだったので、イベント前にさっと出力が出来、大きなトラブルなく別のお祝いの曲の演奏が実現できた。

このサービス、セブンイレブンはあちこちにある割りに意外と知られていなくて、驚かれることが多いのだけど、急な印刷が必要になった時にはかなり心強い存在だ。iPhoneアプリも用意されているのでgmailに飛んできたPDFを印刷するなんて場合にもiPhoneだけで実現できる。セブンイレブンに寄る機会があったらチェックしてみたら良いと思う。

ファイルは、オフィス文書や画像、PDFに対応していて、1ファイル2MBまで。フォントの制約などもあるのであまり複雑だったり大きな文書の印刷は出来ない。また印刷は1枚20円からで決して安くはないが、いざという時の出力手段がセブンイレブンで担保されるというのは、状況によっては心強い。自宅でA3カラー出力が出来ない場合なども、このサービスで補完することが出来る。


何かとお世話になっているエイトビットカフェの5周年イベントで配布するフリーペーパーを作った。イベント中に流す映像制作レポートと5周年を振り返ってのインタビューで、A3カラー両面の構成。企画、構成、インタビュー、テキスト作成、一部写真が寺沢担当。DTPは、CVPの金倉ひだり

最初、冗談で2万字インタビューなどはどうか?なんて案もあったのだけど、9,000字弱のインタビューテキストを校正しながら詰め込むだけで大変だったので、インタビューの売りとして文字数をつけるというのは、一種自慢も入っているのかもなぁと思った。文字を起こすだけなら、そのくらいいけるかも知れないが、全体の校正や分量やバランスを考えたり調整したりするのは、量が増えるほど大変になる。

システム開発では、仕様書などのドキュメント作成の時くらいしかまとまった文章は書かないので、分野が違うといえばそうなのかも知れないが、ネットの普及でコンテンツ配信が活発になった現在では、そういった分野の経験もあった方が良いだろうなと思った。もし良かったらお仕事振ってください。

配布は新宿のエイトビットカフェで行っているので、遊びにいくついでに手にとってもらえればと思う。そこそこの部数作ったので、しばらくは手に入るはず。

区切りの5周年、おめでとうございました。これからもよろしくおねがいします。


あひる社、吉本真一さんのお手伝いで、元佼成学園女子中学高等学校校長の山本喜平太さんのブログサイトを開設した。
きへいた先生と456娘 http://kiheita.com/

基本シンプルな構成で、教育に関してのテキストを定期更新していく予定。
ドラゴン桜にも紹介されたことがある先生ということで、どんな内容になっていくのか、今から楽しみだ。

Facebookで見る国際化

2010年12月7日

Facebookを見ていて面白いなぁと感じた部分をまとめてみた。

morning musimeファンページがたくさんある

morning musumeで検索すればわかるのだけど、結構な数のファンページが存在する。ファンページは、見たところ海外の人達が作ったもので、ウォールなどのテキストは基本的に非日本語で行われている。つまり、本国のユーザーが殆どいない状態。LOVE JAPANなどで検索しても同じように、海外の人達が中心となったファンページが沢山見つかる。日本のそういった文化が海外でウケているという単純な事実の確認なんだろうけれど、これ、日本人が積極的にアプローチすれば結構簡単にパワーユーザー的存在になれるんじゃないかなぁと思う。モーニング娘。のマニアなんかは、海外からでは手に入らない情報を沢山持っているのだろうし、すごく貴重な情報源になり得るんじゃないだろうか。

日本企業の海外展開なんかも見ることができる

Facebookは当然のことながらワールドワイドで単一のサービスなので、日本企業の海外向け展開なども普通に見ることが出来る。日本人に見せる用ではなく、海外のお客様に見てもらうファンページが存在している。たとえば、キヤノンのシンガポールがアジア圏向けにやっているPowerShotのファンページ。PowerShotで撮影した写真や動画などを見ることが出来る。

また逆に、日本には無いサービスも知ることができる。たとえば、agnès b. CAFÉのファンページ。

agnès b. CAFÉは、アジアでは台湾と香港にあるけれど日本には無い。メニューやお菓子の写真なんかが定期的にアップされるわけで、好きな人にはたまらない情報だと思う。

そんなこんなで

Facebookとmixiの違いとか使い分けとか、色々と考えることもあるのだろうけれど、mixiはあくまで日本国内限定の情報サイトになっているわけで、そこでは「海外ではこうらしいよ」ということを書くことはあっても、それが生の情報として存在することは少ない。(海外のユーザーもいるのだろうけれど)
ましてや、家電メーカーのヨーロッパのキャンペーンの話なんかは目にする機会も無いだろう。
それに対してFacebookは、そういった垣根がまったく無いので「海外ではこうらしいよ」の情報が同一サービス内で見ることが出来て、場合によってはユーザー同士の交流も可能になっている。
もちろん、国内限定で囲い込みをしたいケースも多いだろうし、地域を絞ることで情報が濃くなるというケースもある。どっちもどっちと言えばそうなんだけど、大きな視点で見たらFacebook内で全部できるよなぁという感想。ただし、あくまでユーザーが集まればという前提なんだけど。
SNSを使ってキャンペーンをしかける側からすれば、ユーザーの行動が読めるmixiの方が楽だろうなぁとは思う。

ということで、ちょこちょこFacebookで見たり書いたりもしてますので、もし、よかったらアレしてもらえれば。
http://www.facebook.com/yukio.terasawa
当面は、Twitterが軸で、mixiとFacebookは現状維持なんじゃないかなぁと思っている。

追記

12/8の9時過ぎ、Daft Pankのファンページに、TRONサウンドトラックの映像がMTVにアップされた旨の告知があがった。さっそく見に行ったのだが、SORRY,WE’RE UNABLE TO OFFER THIS VIDEO TO USERS IN YOUR REGION. だった。海外のmorning musumeファンも同じような目に遭っているんだろうなと思った。