ソーシャルメディアでのSEOの考え方

2010年12月17日

ぼんやり考えてたことがそこそこまとまったので深夜の殴り書き。
情報を多くの人に見てもらうための方法論と、アクセス時間帯が増えつつあるソーシャルメディアについて。

ソーシャルメディアとスマートフォン

ソーシャルメディアというと何か特別なものようだけど、メールや電話など、他者とコミュニケーションを取る手段が色々と増えているという状況だ。そして、その道具に携帯電話やスマートフォンが多く使われている。特にスマートフォンは携帯電話では出来なかった操作性能があり、たとえばAというサイトの情報をBというサイトへ繋いで、そこから1回戻ってAのサイトの別の情報を今度はCに、といったことが簡単に出来る。携帯電話ではそこまでの広がりは機能的に難しかったし、スマートフォンはそのアドバンテージを伸ばそうとしているかのように、積極的にソーシャルメディアへ接続し続けている。
それで、まぁスマートフォン頑張っているなぁというだけでは無く、電車の乗っていたり、ちょっとした待ち時間だったり、場合によっては食事中だったり、そういった時間も、誰かとつながっている、ソーシャルメディアを利用している時間が入り込んできているということ。今までもそうだったかも知れないけれど、より深くなっていっている。電車の中で雑誌や漫画を読む時間と、携帯やスマートフォンを使っている時間、どちらが長くなって、どちらが短くなっているかを考えるとわかるんじゃないかと思う。

そもそもSEOの目的は

一旦戻って、SEOの話。SEOというとMETAタグとか、クローラーとか、検索順位とか、そういうのは間違いなくSEOなんだけれど、誰も使わない検索エンジンで検索上位に位置したって意味は無い。純粋に検索上位を狙うのが目的では無くて、多くの人に見てもらう、リーチするために検索上位を狙っているわけ。検索エンジンをみんな使ってるよね、という前提のもとでSEOという考え方やテクニックがあるんだけれど、そもそもの目的を、ソーシャルメディアを使っている人達へ適用するとなると、検索エンジンで上位を狙うというのではちょっと見当違いなようだ。

ソーシャルメディアは見てもらう人がそこにいる

検索して探してもらうという考え方は、見て欲しい人は、まず探すところから始まるというところからスタートしている。
一方でソーシャルメディアは、まず人が大勢集まっている状況がそこにある。多くの人がそれぞれに何かしらの情報を出し合って、好き勝手に交換したりしている。そういう大勢の不特定多数がいるのがソーシャルメディア。ということは、ソーシャルメディアの人達に向かって積極的に宣伝すれば、当初の、大勢の人に見てもらう、リーチしてもらう、という目的に近づけるのでは無いだろうか。ということで、色々なアカウントが日々情報を発信している。

具体例:露出時間帯

珍しく具体例。
大勢の人がいるからそこで情報を発信すれば皆が見てくれる、というのは大雑把な考え方で、大勢の人がちゃんと目を開けて見てくれる時もあればそうで無い時もある。タイミングが大事だということ。
例えば

あくまで想定であるけれど、まぁ大幅に間違ってはいないと思う。生活パターンというのは人それぞれだとしても傾向は出てくるものだ。このタイミングを見計らって情報発信することで、より目にとまるチャンスは増えると思われる。ただし、みんながやりはじめると競争が激しくなるので、そうなったらまた別のことを考えないといけない。

でもこれって

ここまで来て気づくのは、これ、普通に広告やサービスなんかと同じだよね、ということ。必要なタイミングで必要な情報を提供する。テレビをつければ、朝は今日一日の天気予報や、昨日あった大きなニュース、お昼前には主婦向けの情報番組や料理番組、夕方は子供番組、深夜はアニメ、その時間にその番組や情報を流す理由がそれぞれちゃんとある。
ということで旧来のメディアは古くて使い物にならない、なんて風に思うのではなく、むしろ新しい技術を使いつつも今まで培われてきた人間の考え方や行動分析なんかを、うまく融合させていく作業を、これからやっていくんじゃないだろうかと思っている。その上で、まったく想像も出来なかった新しい手法が発見されていくのだろうけれど、どこまで行っても対象が人間である以上、今までのセオリーを無視するよりも、把握していた方が断然有利なんじゃないだろうか。

今回も結局あたりまえの結論。