Amazon Web Services(AWS)の無料利用

2013年11月17日

無料枠でテスト的に使うとして

AWSは、業務で使うことはあるけれど、テスト的に導入するといった場合にどれだけ気軽に出来るのか?ということは考えたことはなかった。制限があるし、その制限が無いことがAWSを使う利点でもあるという意識があったからだ。
とはいえそこで否定するのもアレなので、もし無料利用する場合にはどんな条件なのかをメモしてみた。

参照元は クラウドサービス 無料利用枠のご案内 | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語) で、2013年11月17日現在の情報なので、あくまで参考までに。

前提として利用期間は12ヶ月間でさらに月内の利用時間に上限がある

AWS新規申込みのユーザーに対してのサービスで12ヶ月間の提供となっている。1年無料ということ。
さらに以下の制限がある。

月750時間というのは、24時間×30=720時間なのでEC2を1台起動しっぱなしで問題ないと判断出来る。複数台の場合は起動しっぱしは出来ない。AWSの柔軟な部分は切り捨てて1台のレンタルサーバと考えれば問題ないとは言える。

データ転送が15GB/月なので、大きめのファイルやトラフィックの多い場合には注意が必要だ。ソフトバンクのテザリングが7GB/月を超えると速度低下が発生するということなので、15GB/月というのもそこまで余裕のある数字では無いのかもしれないが、そもそも論でそんなにスペックの高いサービスでは無いことを考えると、高トラフィックでデータ転送量が跳ね上がる恐れはそこまで無いかも知れない。そんなに心配ならばチェックしよう、ということだとは思う。

1台のレンタルサーバとしてのスペック

EC2で使えるインスタンスはマイクロインスタンス。マイクロインスタンスのスペックはインスタンスタイプを参照すると以下のようになっている。

AWSの考え方前提なので他のレンタルサーバと比較するのは簡単では無いけれど、乱暴にまとめると

というVPSサーバ1台に相当する。さくらのVPSの1Gよりも低いスペックだと判断しても良いと思われる。

経験上、メモリが1GB無いとapache+phpだけでも物理メモリを圧迫する。mysqlをRDSに外出しするにしてもリソースギリギリの構成だと想像できる。
980円/月のプランより低い、期間限定の無料プランだと考えれば仕方の無い内容だとは思うけれど、そこまでしてAWSを使う理由は感触を確かめたりオペレーションの学習といった理由以外ではあまり利点は無いのではと考える。

セットアップの手間などはどこまで一般的に想定されているのか分からないのですが

これは他のVPSやクラウドでも言えることだけれど、セットアップは自前で行う必要がある。
この部分、自分では感覚がズレていることだけは分かっているのだけど 通常サーバを借りる=必要なシステムは用意出来ている という感覚であるならばAWSではもう一手間、しかも今まで知らなかったような作業が発生することになる。
今はネットで検索すれば、セットアップ方法もそれなりにあるだろうし、それの練習だと思えば問題ないけれど、無料のレンタルサーバのサービスだと考えてしまうとハマってしまうのでは無いかと思われる。